今回も、８８期生デビュー後の成績を推測してみましょう。
前回同様、「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、
「在校時成績と実戦成績の相関式」
・在校時の[連対率＋(先行率ｘ３)−(400ｍタイムｘ３０)＋１０００] ------(A)
（競輪データの６ページめ「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照）
を用いて推測してみます。
昨年４月からの新制度によりＳ級，Ａ級の二層制となり、８７回生からＡ級戦でデビューとなりました。 そこで、もう一度８７回生の在校時の成績（上記(A)式）とデビュー期の成績（H14.7.31〜H14.12.31の競走得点）との 相関を調べてみました。 分布グラフを下(Graph_1の紺色点)に示します。 「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」でのグラフと 同様な分布となっています。
なお、ここで示している競走得点は実際の競走得点ではなく、H15.1月に変更となった 競走得点で再計算したものです。（分析結果から88期生の得点推測をするために、現在の得点制度で再計算しました。）
相関係数は、0.568となり、８４期生で計算したものより若干良くなっています。（８４期生では、デビュー後 ２場所だけのデータを用いたのに対し、今回は１期間(５ヶ月）のデータを用いたためと思われます。）
また、今回から在校時成績からデビュー後の競走得点推測式としてLOG曲線を用いることにしました。 （昨年までは直線式で見積もっていましたが、LOG曲線のほうが分布の形に合うようです。） ちなみに、８７期生の在校時成績をLOG化したものとデビュー後成績の相関は 0.571 となり、従来の直線式より 若干精度が良くなるようです。
下 Graph_1 のピンク点が LOG曲線式で見積もった理論値の分布です。
（参考：最小２乗法で求めた 在校時成績(総合点)からデビュー後競走得点の推測式は、
Y = 20.128 * LOG(X) - 38.493 ------(B)
X : 在校時成績総合点[上(A)式値] Y : デビュー期の推測競走得点
です。 推測能力値はこれから 50.1を減算しています。）
| Graph_1 |
|
８８期生の総合点トップは、山崎芳仁選手(福島) [総合点は５２９点]です。 しかし、武田豊樹選手(茨城)、森田達也選手(福島)、永井清史選手(岐阜)の４位までの点数は拮抗しています。 ８８期生は優秀な福島勢が多く、競輪界に今後より一層の福島ブームが巻き起こってきそうです。
また、上記(B)式で計算したデビュー期（７月〜１２月）の「平均競走得点」および「能力値」も表に付加しましたので、参考になさって下さい。 （この推測能力値は電子競輪新聞の 新人選手能力値として使用しています。）
ちなみに、８７期生のデビュー期（平成１４年７月３１日〜１２月３１日）の実戦成績を下に簡単にまとめましたので、これも 参考になさって下さい。
|
８７期生のデビュー後最初の期（平成１４年７月３１日〜１２月）全成績まとめ ・８７期生 平成１４年７月３１日〜１２月 全レース数 2231レース。 ・うち、失格,落車棄権等を除いた 2196レースでの全平均競走得点 79.31点 （番組の競走得点は当時の得点ではなく、現在の得点（H15.1月に変更になった得点）で再計算したものです。）
|