１０７期生在校時成績とデビュー期成績推測　(2015.6.27)

７月から１０７期生がデビューします。
今回も１０７期生デビュー後の成績を推測してみます。

例年同様、「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、

「在校時成績と実戦成績の相関式」
　 ・総合点 ＝ 在校時の [ 連対率＋(先行率 x 3)−(400ｍタイム x 30) + 1000 ] 　 --- (A)
　　　（競輪分析データＮo.６ 「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照）

を用いて推測します。

上記(A)式で 総合点 を計算し、その総合点が高い順に１０７期生成績を下の表１.に並べました。

１０７期生は上位選手の力が拮抗しており、総合点はトップの選手でも５００点を超えませんでした。
総合点１位は ４９５点で青森の新山響平選手でした。 競走訓練では徹底先行にこだわり、バック数３６回は１０７期生トップでした。 卒記レースは決勝では追い込みとなりましたが みごと優勝でした。兄は９８期の新山将史選手です。
総合点２位は ４８４点で茨城の吉田拓矢選手でした。 第１回の記録会で、１０３期の杉森輝大選手以来 男子１１人目となる ゴールデンキャップを獲得した パワーある選手です。取手一高自転車部出身です。
総合点３位は岡山の取鳥雄吾選手、４位は茨城の小川真太郎選手、 ５位は東京の大矢崇弘選手でした。

デビューは１０３期，１０５期生と同様、チャレンジレース（７車立て）となります。
競走得点 の推測には、 「１０３期生在校時成績とデビュー期成績推測」 で求めた、次式を使って計算します。

　Y = 4.97 * LOG( X-245) + 50.44 +2 --- (B) ※ 注1
　　 Y : デビュー期の推測競走得点
　　 X : 在校成績総合点[上(A)式の計算値]

※ 注1
　１０３期生在校時成績とデビュー期成績推測 で求めた式は
　　 Y = 4.97 * LOG( X-245) + 50.44
　 でしたが、チャレンジレースの平均点が
　 2013年1月から一律 +1点 付加され、
　 さらに今年7月から一律 +1点 付加されるので、
　 式にも +2 して
　　 Y = 4.97 * LOG( X-245) + 50.44 +2　
　 としています。

また、詳細は省略しますが チャレンジ新人の「推測競走得点 → 推測能力値」の変換には 次の(C)式を使って計算します。

　Z = 1.189 * Y - 58.13 --- (C)
　　 Z : デビュー期の推測能力値
　　 Y : デビュー期の推測競走得点[上(B)式の計算値]

で計算します。

この式で求めた「推測競走得点」，「推測能力値」を下の表１.に付加しました。
なお、この推測能力値は、電子競輪新聞の１０７期生の初期能力値として使用しています。

また、１０５期生のデビュー期（平成２５年７月 〜 １２月）の実戦成績を下に簡単にまとめました。
デビュー期の全選手の平均競走得点は ７６.１１点で、１０３期生のデビュー期７４.４７点より １.６７点高くなりました。 チャレンジレースでの勝率，連対率も、１０３期生より高くなり、優秀だった１０１期生と同等なレベルとなりました。

ちなみに、デビュー期で昇班したのは、９連勝で特別昇班した野口大誠選手、畑段嵐士選手、吉川嘉斗選手、渡邉雄太選手、神田龍選手、 高木翔選手、野口正則選手、堀兼壽選手、清水裕友選手、坂本周作選手、小笹隼人選手、高橋信貴選手、竹山慶太選手の１３人、 および レインボーカップ・ファイナルで３着だった石塚輪太郎選手 の計１４人です。
さらに、デビュー２期目（平成２７年６月２８日現在）で、渡邉雄太也選手（6月特別昇級），野口大誠（6月レインボーカップ２着による特別昇級）の ２人がＳ級へ昇級しました。
チャレンジレースが始まって以来、デビュー期でこれだけ多くの選手が特別昇班したのは始めてです。 １０５期生は過去最高に優秀な成績でした。

[ 表１.] 　 １０７期生 在校時成績とビュー期（７月〜１２月）成績推測 　

総合点 順位	選手名	年齢	府県	在校成績										総合点	能力値 推測	競争得点 推測
				在校 順位	レース 数	１着 数	２着 数	３着 数	バック 数	決まり手			400m タイム
										先行	捲くり	追込
1	新山響平	21	青森	9	73	9	17	7	36	14	6	6	22.92	496	36.87	79.89
2	吉田拓矢	20	茨城	6	71	21	11	8	29	13	15	4	22.78	484	36.58	79.66
3	取鳥雄吾	20	岡山	12	72	23	9	6	21	6	15	11	23.27	434	35.19	78.48
4	小川真太郎	22	徳島	3	69	27	6	11	15	2	17	14	22.80	429	35.03	78.35
5	大矢崇弘	24	東京	18	71	11	4	11	24	0	8	7	23.27	424	34.88	78.23
6	廣田敦士	22	三重	8	69	22	6	10	18	1	14	13	23.24	422	34.79	78.15
7	鈴木竜士	21	茨城	31	72	6	10	5	23	7	7	2	23.43	415	34.57	77.96
8	伊藤慶太郎	21	埼玉	25	74	9	3	9	23	0	8	4	23.70	398	33.96	77.45
9	簗田一輝	19	静岡	13	74	13	10	11	15	2	8	13	23.32	392	33.72	77.25
10	志佐明	25	神奈	5	71	11	13	25	13	1	11	12	23.55	382	33.30	76.89
11	堀内俊介	25	神奈	11	73	10	16	12	12	1	7	18	23.49	380	33.21	76.82
12	山本紳貴	30	千葉	2	72	19	20	9	7	0	10	29	23.48	379	33.16	76.77
13	中西大	24	和歌	1	69	25	12	6	9	1	12	24	23.91	375	33.00	76.64
14	小林史也	29	和歌	30	68	10	4	5	19	3	4	7	24.35	374	32.93	76.58
15	隅田洋介	27	栃木	29	74	5	9	10	13	2	1	11	23.38	370	32.76	76.44
16	阿部拓真	24	宮城	4	72	15	18	11	4	0	10	23	23.21	366	32.56	76.28
17	竹元太志	19	福岡	10	64	16	8	8	4	0	6	18	23.24	359	32.21	75.98
18	滝本泰行	19	岡山	14	74	13	7	18	7	0	4	16	23.45	352	31.82	75.65
19	田村風起	20	滋賀	23	57	4	14	3	4	1	2	15	23.44	349	31.69	75.54
20	山岸佳太	25	茨城	17	74	5	11	14	7	0	3	13	23.53	344	31.38	75.28
21	吉武信太朗	21	愛媛	7	66	11	19	12	2	0	7	23	23.68	344	31.38	75.28
22	大関祐也	20	千葉	19	74	3	13	13	5	0	3	13	23.29	343	31.32	75.23
23	高橋泰裕	30	埼玉	24	74	6	7	11	9	0	6	7	23.85	339	31.04	74.99
24	菅原大也	24	神奈	16	72	5	15	12	2	0	3	17	23.46	332	30.63	74.65
25	谷本奨輝	20	富山	22	69	11	11	6	4	0	4	18	23.91	332	30.60	74.63
26	渡邉豪大	25	静岡	20	71	4	16	13	2	0	7	13	23.51	331	30.56	74.59
27	瀬戸晋作	21	長崎	28	68	3	9	8	3	0	1	11	23.33	331	30.54	74.57
28	加藤健一	22	神奈	15	71	6	12	13	1	0	2	16	23.51	324	30.06	74.17
29	原口昌平	22	福岡	33	67	3	6	6	2	0	1	8	23.52	317	29.47	73.68
30	畝木努	21	岡山	21	69	6	9	17	2	0	2	13	23.80	316	29.44	73.65
31	尾形鉄馬	25	宮城	26	72	7	8	7	7	0	3	12	24.69	309	28.82	73.13
32	高木泰裕	28	石川	34	66	1	1	5	0	0	0	2	23.28	305	28.37	72.75
33	中尾翔	23	岡山	27	74	3	5	14	1	0	0	8	24.26	287	26.31	71.02
34	平川雅晃	24	長野	32	70	1	3	9	0	0	0	4	25.06	254	17.15	63.31

• 電子競輪新聞 ›
• 競輪分析データ ›
• データ No.38