1月から97期生がデビューします。 今回も 97期生デビュー後の成績を推測してみます。 例年同様、「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、 「在校時成績と実戦成績の相関式」 ・在校時の[連対率+(先行率x3)−(400mタイムx30)+1000] ------(A) (競輪データの6ページめ「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照) を用いて推測します。 上記(A)式で総合点を計算し、その総合点が高い順に97期生成績を下表に並べました。 97期生の総合点1位は、、東京の井上嵩選手でした。在校成績も1位で、卒業記念チャンプでもあり ます。競走訓練では捲くり多用で1着数を伸ばし58勝しました。勝率77%は分析を始めた84期以降で最高となりました。 高校時代はサッカー部で活躍した選手で、Jリーグからのスカウトも断っての輪界入りとのこと、今後の活躍を期待します。 2位は奈良の中井太祐選手、3位は埼玉の久木原洋選手でした。 競走訓練のバック回数がそれぞれ44回,42回、先行での連対数がそれぞれ15回、16回で、積極策に 徹した2人が2位,3位となりました。 中井選手は高校時代は甲子園にも出場した野球部出身、久木原選手も国士舘大学の サッカー部出身で、今期の上位3人は自転車競技未経験者でした。 デビューはチャレンジレースとなります。 デビュー期(1月〜6月)の「平均競走得点」および「能力値」の推測 には、「93期生在校時成績とデビュー後成績の相関 」(競輪分析データNo.19) で求めた、次式を使って計算しています。 Y = 6.427 * LOG(X-200) + 43.56 ------(B) X : 在校時成績総合点[上(A)式値] Y : デビュー期の推測競走得点 推測能力値(チャレンジレース)は Y - 48.00 で計算します。 (この推定能力値は電子競輪新聞の 新人選手能力値として使用しています。) また、96期生のデビュー期(平成21年7月1日〜12月31日)の実戦成績を下に簡単にまとめました。 全選手の平均競走得点は、1月にデビューした 95期生とほぼ同じ(95期生比 -0.03)でした。 チャレンジレースでの優勝回数は86回(95期生は80回)、A級1,2班戦での優勝回数は5回(95期生は5回)で、 95期生の成績を若干上回りました。 ちなみにA級1,2班戦 優勝5回の内訳は、深谷知広選手[愛知]が3回、西村光太選手[三重] と守澤太志選手[秋田] が各1回でした。 また、ご存知のとおり 深谷知広選手はデビュー後20連勝で、「A級1,2班への特進 → S級への特進 → S級初場所で決勝進出」 を無傷で達成するという、素晴らしい実績を残しました。
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