7月から98期生がデビューします。 今回も 98期生デビュー後の成績を推測してみます。 例年同様、「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、 「在校時成績と実戦成績の相関式」 ・在校時の[連対率+(先行率x3)−(400mタイムx30)+1000] ------(A) (競輪分析データNo.6 「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照) を用いて推測します。 上記(A)式で総合点を計算し、その総合点が高い順に98期生成績を下表に並べました。 98期生の総合点1位は、熊本の東矢昇太選手でした。卒業記念レース決勝ではマークする 松浦悠士選手に差されて2位でしたが、在校成績は1位で、 競走訓練連対率87% 及び 先行,捲くりでの連対率66% は分析を始めた84期以降で最高となりました。 大学時代は全日本アマチュア選手権ケイリン3連覇を達成して注目されていた選手ですが、期待どおりの在校成績を残しました。 実戦でも活躍が期待されます。 2位は東京の辻中国宏選手、3位は茨城の飯山泰行選手でした。 98期の卒業生は69人ですが、7月からデビューするのは下表の背景色がグレーの16人を除く53人です。 競輪選手になるには国家試験である競輪選手資格検定に合格する必要があるのですが、 多くの選手が1000メートルの規定タイムをクリアできずに、53人のみの合格となりました。 強風の悪天候のなかで行われたことが原因のようです。 在校成績3位の選手も合格できなかったくらいですから、かなりの悪条件だったのではないでしょうか? 次の試験までは半年待つことになるのですから、できれば 再試験等で救済していただきたかったと思います。 デビューはチャレンジレースとなります。 デビュー期(7月〜12月)の「平均競走得点」および「能力値」の推測 には、「93期生在校時成績とデビュー後成績の相関 」(競輪分析データNo.19) で求めた、次式を使って計算しています。 Y = 6.427 * LOG(X-200) + 43.56 ------(B) X : 在校時成績総合点[上(A)式値] Y : デビュー期の推測競走得点 推測能力値(チャレンジレース)は Y - 48.00 で計算します。 (この推定能力値は電子競輪新聞の 新人選手能力値として使用しています。) また、97期生のデビュー期(平成22年1月1日〜7月1日)の実戦成績を下に簡単にまとめました。 昨年7月にデビューした96期生と比べると全平均競争得点で0.52点低くなりました。 チャレンジレースでの優勝回数は67回(96期生は86回)、 A級1,2班戦での優勝回数は3回(96期生は5回)で、 ともに96期生の成績を下回りました。 (ちなみにA級1,2班戦 優勝3回の内訳は、松岡篤哉選手[岐阜]が2回,久木原洋選手[埼玉] が1回でした。)
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