1月から99期生がデビューします。 今回も 99期生デビュー後の成績を推測してみます。 例年同様、「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、 「在校時成績と実戦成績の相関式」 ・在校時の[連対率+(先行率x3)−(400mタイムx30)+1000] ------(A) (競輪分析データNo.6 「84期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照) を用いて推測します。 上記(A)式で総合点を計算し、その総合点が高い順に99期生成績を下表に並べました。 99期生の総合点1位は、522点で福島の高橋広大選手、2位,3位は岐阜の竹内雄作選手, 埼玉の中田健太選手でした。 この上位3人は学生時代は陸上競技の選手でした。 ちなみに、中田健太選手の父は56期の中田健二選手です。 在校成績1位、卒記チャンプでもある鹿児島の上吹越俊一選手は前述の3人に続く総合点4位でした。 1月からは、99期生に加えて、昨年7月にデビューできなかった98期生16人もデビューします。98期生の在校成績に ついては、「98期生在校時成績とデビュー期成績推測」 を参照してください。 また、97期の高田大輔選手も やっと今期デビューとなります。下表の99期生の下にデータ記載しています。 デビューはチャレンジレースとなります。 今期よりレース平均点(競走得点)が変更になり、チャレンジレースにおいても、 予選:70点->69点 2日目および3日目の一般戦:69点->67点 準決勝:73点->75点 3日目選抜:73点->74点 決勝:85点->83点 の変更が行われます。 大まかにシミュレーションすると、 ・初日予選 --> 2日目準決勝 --> 3日目決勝 と進むと、平均競走得点は従来より 0.33点低くなります。 ・初日予選 --> 2日目準決勝 --> 3日目選抜 と進むと、平均競走得点は従来より 0.67点高くなります。 ・初日予選 --> 2日目一般 --> 3日目一般 と進むと、平均競走得点は従来より 1.67点低くなります。 つまり、A級3班の上位の選手は 従来より若干(0.3点程)の点数低下、 中位の選手は ほとんど従来と変わらず、下位の選手は大きく(1点〜1.5点程)の 点数低下 となることが予測されます。 99期生のデビュー期の「競走得点」および「能力値」を推測するために、98期生および97期生(注1)のデビュー後5戦(チャレンジ レースに限定)の競走得点を新レース平均点で再計算し これを従属変数、在校成績の総合点を独立変数として回帰分析で推測式を求めてみます。 (従来どおり、あてははまりの良いLOG曲線で求めます) (注1:98期生は在校成績の総合点が低い選手の多くがデビューできなかっため、97期生も加えてデータを補足しました。) 求めた推測式は次式となります。 また、参考に散布図を グラフ1 に示しました。 Y = 8.246 * LOG(X-190) + 32.54 ------(B) X : 在校成績総合点[上(A)式値] Y : デビュー期の推測競走得点 推測能力値(チャレンジレース)は Y - 48.50 で計算します。 グラフ1 内に曲線で示しています。 ちなみに 相関係数は 0.567となっています。 電子競輪選手の99期以降の新人選手の能力値は、この式で計算した値から 48.5 を減算して算出します。
また、98期生のデビュー期(平成22年7月1日〜12月31日)の実戦成績を下に簡単にまとめました。 1月にデビューした97期生と比べると全平均競争得点で0.23点低くなりました。 チャレンジレースでの優勝回数は60回(97期生は67回)、 A級1,2班戦での優勝回数は0回(97期生は3回)で、 ともに97期生の成績を下回りました。 デビュー期でA級1,2班に昇班したのは、レインボーカップ・ファイナルで 3着となって特別昇班した広島の増原正人選手1人だけという、大変さびしい結果となりました。 (7月にデビューした98期生は52人と少なく、また98期ナンバー1の東矢昇太選手が6戦後 長期欠場中なのも 98期生の優勝回数を 減らしている要因のひとつでしょう。)
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