111期生在校時成績とデビュー期成績推測　(2017.7.1)　

７月から111期生がデビューします。 今回も111期生デビュー期の成績を推測します。

例年同様、「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」 を分析した際に導き出した、

「在校時成績と実戦成績の相関式」
　 ・総合点 ＝ 在校時の [ 連対率＋(先行率 x 3)−(400ｍタイム x 30) + 1000 ] 　 --- (A)
　　　（競輪分析データＮo.6 「８４期生在校時成績 VS デビュー戦成績」参照）

を用いて推測します。

上記(A)式で 総合点 を計算し、その総合点が高い順に111期生成績を下の表１.に並べました。

111期生の総合点１位は 583点で長崎の 山崎賢人選手でした。 在校成績は２位，卒記レースも準Ｖでしたが、競走訓練では先行での勝率が非常に高かった選手です。 大学まではバレーボールの選手で、卒業後から自転車に乗り始めて急成長しました。九州期待の大型新人選手です。

総合点２位は 535点で和歌山の 南潤選手でした。卒記レース決勝では山崎賢人選手を 差してチャンピオンとなりました。 高校から自転車競技を始め、2015年の国体(少年男子)の１KmTTでは大会新の記録で優勝し、アジアジュニア大会でも 銅メダルを獲得しています。

総合点３位は 493点で愛媛の 松本貴治選手でした。 第一回記録会で史上12人目のゴールデンキャップを獲得した選手です。 朝日大学の自転車部で活躍し、2015年国体の１KmTTとチームスプリントで優勝しています。

デビューはチャレンジレース（７車立て）となります。
デビュー期の推測競走得点は、 「107期生在校時成績とデビュー期成績推測」 でも使った次式で計算します。

　Y = 4.97 * LOG( X-245) + 50.44 +2 --- (B)
　　 Y : デビュー期の推測競走得点
　　 X : 在校成績総合点[上(A)式の計算値]

また、チャレンジ新人の「推測競走得点 → 推測能力値」の変換には 次の(C)式を使って計算します。

　Z = 1.180 * Y - 57.75 --- (C)
　　 Z : デビュー期の推測能力値
　　 Y : デビュー期の推測競走得点 [上 (B)式の計算値]

この式で求めた「推測競走得点」，「推測能力値」を下の表１.に付加しました。
なお、この推測能力値は、電子競輪新聞の 111期生の初期能力値として使用しています。

また、109期生のデビュー期（平成27年7月 〜 12月）の実戦成績を下に簡単にまとめました。
デビュー期の全選手の平均競走得点は 76.89点 で、レベルが高かった 107期生のデビュー期 78.44点より 1.55点低くなりました。

ちなみに、デビュー期で昇班したのは、９連勝で特別昇班した 酒井拳蔵選手、 竹内翼選手、 小林令選手、 太田竜馬選手、 堀僚介選手、 瓜生崇智選手、 佐々木豪選手、 島川将貴選手、 池野健太選手、 嶋田誠也選手、 佐々木龍選手、 大石崇晴選手 の 12人、および レインボーカップ・ファイナル１〜３着で昇班した 吉竹尚城選手、 谷口友真選手、 佐伯辰哉選手 の 3人、計 15人でした。

さらに、太田竜馬選手と竹内翼選手の２人は、Ａ級１・２班戦でも９連勝し、デビュー期内でＳ級に特別昇級しました。 109期生は 50人がデビューしており、例年より 15人程増えてはいるのですが、 数多くの選手が特別昇班，特別昇級しました。